テストの点数を見たとき、「このクラスの成績ってどんな感じなんだろう?」と思ったことはありませんか?
そんなときに便利なのが ヒストグラム です! ヒストグラムを使うと、データの分布がひと目で分かるので、どの範囲に多くの人がいるのかがパッと分かります。
本記事では、ヒストグラムの基本から実際の見方まで分かりやすく解説します。ぜひ最後まで読んでみてください!
この記事はこんな方におすすめ
- ヒストグラムについて知りたい方
- 学生にもわかりやすい解説を求めている方
- ITパスポートの勉強をしている方
ヒストグラムとは
ヒストグラムとは、データの分布を視覚的に表すグラフです。分布とは、データがどれぐらい散らばっているのかを示すものです!
縦軸に「データの個数(度数)」、横軸に「データの範囲(階級)」をとり、長方形の棒で表現します。
たとえば、クラスの数学のテストの点数をヒストグラムで表すと、「60点〜70点の人が何人いるか」「80点以上の人がどれくらいいるか」など、成績の分布が一目でわかります!

「棒グラフと同じじゃない?」って思いますよね!
ヒストグラムと棒グラフの違いは、横軸が連続した値であるかどうかです!
- 棒グラフ:横軸は独立した値も可能
- ヒストグラム:横軸は連続した値

ヒストグラムからわかること
ヒストグラムを作成したら、データの分布や傾向を読み取ることが重要です。ヒストグラムを見ることで、データの特徴を簡単に分析できます。主に以下の情報が得られます!
- データがどの範囲に多く集まっているか
どの範囲にデータが偏っているのかが分かります。 - データのバラつきがおおきいか小さいか
みんな同じ感じなのか(集中している)、そうじゃないのか(バラついている)が分かります。 - 平均値、中央値がどこにありそうか
そのデータの平均値、中央値がどこにありそうか視覚的にみることができます。 - 他と比べて大きく異なる値のデータ(外れ値)があるか
外れ値があった場合、データの入力ミスや測定ミスなどをチェックすることができます。

ヒストグラムの形の種類
ヒストグラムには、いくつか代表的な形があります!この記事では3つ紹介します!
左右対称型
- 特徴:左右対称に分かれたグラフで、よくあるヒストグラムの型です!データの個数(度数)が一番多いところ付近が「平均値」「中央値」になりやすいです。
- 例:身長、テストの点数など

二つ山型
- 特徴:データに2つの異なる特性やグループが存在する場合に現れるグラフです!もう少しグループを分けましょう!ってことが分かります。
- 例:右図の例では「走行距離」についてのグラフです。しかしこの中には「自転車」と「車」のデータが含まれているので、二つ山型になってしまっています。

歪み型
- 特徴:データが一方に偏っている(歪んでいる)分布を示します。データの範囲(階級)の上限を定めないときなどに表れます。
- 例:収入、不動産価格など

実際の活用事例
- 学校のテスト分析
テストの難易度を確認するときなどに活用されます。たとえば、多くの学生が低い点数を取っているテストなら「テストが難しかったかも」ということが分かります。

- 製品の品質管理
工場で製造される製品が一定のサイズで作られているかどうかを確認するために活用されます。たとえば製品のサイズが「10cm~15cm」に集中していれば、品質は大丈夫!ということが分かります。

- スポーツの成績分析
たとえばマラソン大会のタイムをヒストグラムにした場合、タイムの分布がわかります。もし大多数が「5時間以上」のタイムを記録している場合、コースが非常に難しいか、ランナーのレベルが低い可能性があります。

まとめ
ヒストグラムとは、データの分布を視覚的に表すグラフです。
分布とは、データがどれぐらい散らばっているのかを示すものです!
ヒストグラムを活用することで、そのデータの平均やばらつきなどが分かります!