【5分で解説シリーズ】損益分岐点とは? 計算方法と具体例をわかりやすく解説!【ITパスポート対策】

5分で解説シリーズ

「どれだけ売れば、損をしないで済むの?」その質問に答えられるのが損益分岐点です。
損益分岐点を理解すれば、利益を出すために商品を何個売ればよいのかが見えてきます。難しそうに感じるかもしれませんが、実は計算方法はシンプル!

本記事では、損益分岐点の意味や求め方をわかりやすく解説します。ビジネスだけでなく日常生活にも役立つ知識なので、ぜひ最後まで読んでみてください!

この記事はこんな方におすすめ
  • 損益分岐点について知りたい方
  • 学生にもわかりやすい解説を求めている方
  • ITパスポートの勉強をしている方

損益とは

そもそも損益とは何でしょうか?損益分岐点を説明する前に損益とは何かお伝えします。

損益とは「売れたお金からかかったお金を引いた額」のことを指します!

たとえば、あなたがマンガを300円で買って、誰かに400円で売ったとします。
このとき、400円(売れたお金) – 300円(かかったお金) = 100円(利益)となり、100円儲けたことになります。

逆に、マンガを300円で買って、250円でしか売れなかったら、
250円(売れたお金) – 300円(かかったお金) = -50円(損失)となり、50円損したことになります。

つまり損益がプラスなら「儲けた」、マイナスなら「損をした」ということです!

損益分岐点とは

損益分岐点とは、利益も損も出さないちょうどゼロの状態になるポイントのことです。
このポイントを上回ると利益が出て、下回ると損をします。

なぜ利益も損も出さないポイントが重要かというと、何円売れたら利益になるか(損をしないか)、売っている商品が何個売れたら利益になるか(損をしないか)を把握する必要があるからです!

このポイントがわかっていないと、「商品が100個売れたけど利益が出ているのかな??」といった感じになってしまいます。

損益分岐点の求め方と具体例

では、実際どうやって損益分岐点を求めるか気になりますよね?
ずばり損益分岐点は以下の式で求められます!

または、

  • 販売価格:商品1個当たりの売る価格(マンガ1冊300円とか、ジュース1本160円とか)
  • 固定費:商品が売れる売れないに関わらず、毎月決まってかかる費用(家賃50000円とか)
  • 変動費:商品が売れるほど増えていく費用(マンガ描くためのインク代1冊100円とか)
  • 変動比率:変動費に対して売った価格の割合。(変動費 ÷ 販売価格)で求められる。

「なんじゃこりゃあああああ」ってなりますよね笑
でも安心してください。今から一つずつ解説していきますね。

損益分岐点の売上 = 固定費 ÷ (1 – 変動比率)

まず上の式から見ていきましょう。
こちらは「何円売れたら利益も損も出ないのか」を求めています。

例題を元に計算してみましょう。

あなたはクレープ屋さんを開きました。クレープ1個当たり400円で販売(販売費)しようと思います。
クレープを作って売るためには、お店の家賃(固定費)だったり、クレープを作るための材料費(変動費)がかかります。

  • 固定費(お店の家賃):10万円
  • 変動費(クレープ1個作るのにかかる材料費):200円
  • 販売価格(クレープ1個当たり):400円

この場合、損益分岐点は次のように計算できます。
まず初めに変動比率を求めてから、損益分岐点の数式にあてはめます。

変動比率 = 200 ÷ 400 = 0.5
損益分岐点の売上 = 100,000 ÷ (1
0.5) = 200,000

つまり、ちょうど20万円分売れたら、利益も損も出さないということになります!

これより多く売れたら利益が出て、少なければ損をした(赤字)ということが言えます。

損益分岐点の販売数 = 固定費 ÷ (販売価格 – 変動費)

次は下の式を見ていきましょう。
こちらは「何個売れたら利益も損も出ないのか」を求めています。

さきほどの例題を元に計算してみましょう。

  • 固定費(お店の家賃や電気代):10万円
  • 変動費(クレープ1個作るのにかかる材料費):200円
  • 販売価格(クレープ1個当たり):400円

上の条件から損益分岐点の販売数を求めると、

損益分岐点の販売数 = 100,000 ÷ (400 – 200) = 500

つまり、クレープが50個売れたら、利益も損も出さないということになります!

これより多く売れたら利益が出て、少なければ損をした(赤字)ということが言えます。

まとめ

損益分岐点とは、利益も損も出さないちょうどゼロの状態になるポイントのことです。
このポイントを上回ると利益が出て、下回ると損をします。

損益分岐点を知ることで、どれくらい売ればちょうど利益も損もないかを把握することができます。

ビジネスだけでなく、日常生活にも役立つ知識なので覚えておきたい考え方ですね!

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